読む台湾茶

台湾茶の世界へようこそ

2020/4/15 更新

今ここに、新たな茶縁が生まれました。

台湾茶に興味を持ったきっかけは何ですか?中国茶のお点前に魅了されて?台湾旅行の思い出の味を求めて?はたまた、タピオカミルクティーの人気店を調べるうちに?

台湾茶を愛する人は「茶縁」を大切にします。茶縁とは、お茶を通じた一期一会の心の通じ合いです。目的は人それぞれでも、私はこのページをご覧になっている全ての人を歓迎します。

台湾茶はコミュニケーションツール

先にページを巡ってみた方は、読めない漢字ばかりで圧倒されたかもしれません。初心者向けの台湾茶はどれ?専用の道具が必要なの?どうやって淹れるの?どこから手を付けたらよいのか分からなかったしれません。

実は、台湾茶ビギナーだけでなく、台湾茶を教える先生や販売店も同じように悩み、試行錯誤しています。それは、初心者にとってハードルが高いと言われる台湾茶を、いかにしてコーヒーや紅茶のようにやさしく、分かりやすく広めていくことができるかです。

当サイトでは、台湾茶の魅力を店主がていねいに解説していきます。店主が台湾茶に興味を持ったのは今から20年以上も前です。当時、日本には台湾茶の情報がほとんどありませんでした。そんな中、店主は台湾茶にのめりこんで、一人台湾に渡って台湾茶を勉強しました。

台湾の人々にとって、台湾茶は単なる飲み物ではありません。コミュニケーションツールとして日常生活に根付いており、おもてなしにも欠かせない存在です。そんな異郷の魅力を、お茶を通じて紹介していくことを店主は生き甲斐としています。

台湾旅行が身近になり、台湾茶もだんだんと認知されるようになってきました。最近になって台湾茶に興味を持った方々に求められるのは、もはや情報をかき集めることではありません。正しい知識をもって情報を選択していくことです。

今すぐできる、台湾茶の淹れ方

まずは手を動かして、台湾茶の美味しさを知ることから始めましょう。身近にある道具が役に立ちます。

日本茶の急須、またはその代わりになるポットを用意します。飲杯は湯のみでもマグカップでも酒盃でも大丈夫。全ての茶器をしっかり温めてから茶葉をスプーン1杯とります。そして、沸かしたての熱湯を注ぎます。1~2分待って飲杯に移せば完成。台湾茶は差し湯をして何度も楽しめます。

もっと簡単にという方は、マグカップに茶葉を5粒とって熱湯を注いでみましょう。耐熱グラスでもおしゃれです。茶葉が開くにつれて抽出が進み、その後ゆっくり茶葉が沈んできます。口で茶葉を避けながら飲んでいきます。お湯を継ぎ足すことで丸一日楽しめます。台湾のオフィスでよく見られる正統な楽しみ方です。

お湯を注いだ直後、2分後、10分後。茶葉は大きく広がった後、ゆっくり沈んでいきます。

このように台湾茶は道具や作法に縛られません。台湾茶は本当は入門者にやさしい趣味なのです。茶器は台湾茶を学びながら気に入ったものを揃えていくのがよいでしょう。

茶器よりも優先してこだわってほしいのは茶葉です。茶葉さえよければ、どんなに適当な淹れ方でも美味しさは保証されます。これはよく誤解されるのですが、茶器はあくまで茶葉の引き立て役です。わるい茶葉を高級茶に変えてくれる魔法の茶器はありません。

では、どうすれば良い茶葉を見分けられるのでしょうか。実はここが台湾茶の難しいところで、店主の研究意欲を燃え上がらせる部分でもあります。店主もなかなか明快な正解にはたどり着けません。

台湾茶のお店選び4ヶ条

美味しい台湾茶を飲みたいけど、お茶選びは難しい。それなら目利きができる「お店」を選びましょう。チェックポイントを4つご紹介します。

チェックポイント① 茶葉鑑定を学んだ店主か

現地でお茶を学んだか店主かどうかを確認しましょう。烏龍茶は自然飲料の中で最も難しい分野です。農学・製茶学・焙煎学などの理解が求められます。お茶の品質は外観だけでは分かりません。

チェックポイント② 選定時期は正しいか

選定のタイミングが適切かどうかを確認しましょう。例えば東方美人は5月下旬~6月中旬、それを逃すと翌年まで良品は出回りません。優秀な茶商(バイヤー)は、自然条件が整って良品が完成する日を狙って農家を駆け回ります。

チェックポイント③ 商品説明は自分の言葉か

台湾茶は全てが異なる個性を持っています。春茶・冬茶はもちろん、同じ農家でも今日作ったお茶と翌日作ったお茶は別物です。「さっぱりした味」「ミルクの香り」にとどまらず、自分で得た情報を自分の言葉で発信しているお店を選びましょう。

チェックポイント④ 価値のあるメールマガジンか

台湾茶・中国茶関連のメールマガジンに登録してみましょう。良いメールマガジンは自ら経験・吸収した情報をタイムリーに伝えてくれます。昔に出版された本は今でも役に立つ部分はありますが、情報のアップデートが必要なことがほとんとです。

以上4点をふまえて、近所に専門店があるか調べてみましょう。店頭であれネットショップであれ、お店とのつながりは立派な「茶縁」です。

台湾茶には作法がない?

台湾茶といえば、入門者には手順が多くて堅苦しいイメージがつきまといます。お点前に興味はあるけど、一体どこで学べるの?あの茶器はどこで買えるの?

なかなか答えが見つからず、いつしか当初抱いていた好奇心が冷めていたという話はよく耳します。せっかくつながりかけた茶縁が、台湾茶の魅力が伝わらないまま途絶えてしまうのは残念でなりません。

一方、台湾茶には作法がなくて、とにかく「自由」だと主張する人が時々います。お茶を売る人がよく言うセリフですが、本当にそうでしょうか。台湾茶は日本茶道やワインに比べると決まりごとが少ないかもしれません。とはいえ台湾茶=自由と断言するのは、あまりに都合が良すぎます。

何もかもが自由なら、そもそも台湾茶を学ぶことに誰も意義を感じません。人を魅了することもありません。

あれも正解、これも正解

では、台湾茶は何が「自由」だと思いますか。

それは、飲む人の感じ方が自由、ありのままでよいということです。台湾茶は他人の顔色をうかがいながら飲む必要はありません。台湾茶の世界では、飲んだ人の感想が最大限に尊重されます。誰からのプレッシャーを受けることなく感じたままを表現していいことが、台湾茶における自由の本質です。

軽焙煎よりも中焙煎が美味しいと思ったなら、それが正解。本にはローズの香りと書いてあるけど私はキンモクセイだと思ったなら、それも正解。隣の人は高山茶が一番好きだと言ったけど私は木柵鐵観音のほうが好き、それも正解。

先生が右といえば右、といったように意見に合わせることで人間は安心感を覚える習性があります。いくらかの制限がかかることで魅力が高まる、そういう趣味が多いことも事実です。

でも、本当の感じ方を抑えていた自分に違和感を覚えたことはありませんか。そのような経緯で趣味が長続きしなかった方には、台湾茶はきっと合っていると思います。

さあ、台湾茶をはじめましょう

この先、3つの道をご用意しました。あなたに合った道はどれですか。

① 今すぐ台湾茶を飲んでみたい方は茶譜・商品一覧にお進みください。全品送料無料でお届けします。初回特典『台湾茶の美味しい淹れ方・ヒント集』も配布中です。台湾茶はとにかく手を動かしてみることが大切です。

② ディープな台湾茶の世界を学びたい方は読む台湾茶へ。茶芸や鑑定など様々な切り口で、店主が台湾茶を語ります。知識やストーリーを知れば知るほど台湾茶は美味しく感じます。

③ プロの鑑定力を身につけたい方はビデオ講座『味覚レベルを知る~テイスティング入門(初級)』へ。味覚センスに頼らず、正しく練習をすれば鑑定力は誰でも上達できます。

店主のメッセージ

台湾茶の愛好家は茶縁を重んじ、茶縁を紡いでいくことに喜びを見い出します。そこに上下関係はありません。流儀を押し付けたり、他人の意見にマルバツをつけることもしません。

台湾茶におけるコミュニケーションのコツは、相手に敬意を持って、余白を残してあげることです。遠すぎず、でも近すぎない絶妙な距離感で心が響き合うことで、えもいえぬ幸福感を感じるのです。

家族と、パートナーと、時には一人で。台湾茶を通じて平和な心を共有できますよう願っています。

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