うめやまきんせんちゃ

梅山金萱茶

甘い香りが好きな方におすすめの台湾茶です。梅山茶区の金萱種は、甘みと濃密な旨みが相まって、バニラ香とも評されます。

味わいには力があり、口に含むと、包容力ある香りが口奥まで広がっていきます。新茶はキリッとした味わいで、熟成につれて丸みを帯びた味わいへと移ろいます。

新茶レポート

口に含んだ瞬間、バニラを思わせる甘やかで厚みのある香りが、ふわりと広がります。続いて、南国果実や完熟したバナナを連想させる金萱種らしいコクのある甘さが、口いっぱいに満ちていきます。

味わいの芯がはっきりしていて、茶液に力があります。舌の上で広がる甘さは軽いだけでなく、喉へと届くころには、「喉が喜ぶ」という表現が自然と浮かぶほどの充実感です。

中海抜産らしい、ふくよかさと安定感のある味わいで、金萱という品種の個性を、正面から、そ分かりやすく伝えてくれる一杯。

まずはこのお茶で、金萱の世界にしっかりと足を踏み入れていただきたい。そんな主張が静かに伝わってくる、存在感のある仕上がりです。

梅山と阿里山。同じ【金萱】という品種でも、育った環境が変わることで、ここまで味わいの路線が変わります。そんな発見を楽しめる、今季ならではの飲みくらべです。

2つの金萱を行き来しながら、それぞれの魅力をじっくり味わってみてください。(2026年2月7日入荷)

あなたが飲んでる金萱は、本物ですか?

梅山郷は台湾中部に位置し、東には阿里山郷が接しています。海抜90mから1815mに渡る起伏に富んだ地形で、傾斜地を中心に茶園が広がります。この地域は澄みわたるおいしい空気と美しい景観でも有名で、の季節には全国から観光客が押し寄せます。台湾スイーツとして人気の愛玉(オーギョーチ)栽培でも名高いエリアです。

金萱は1981年、台農8号と硬枝紅心の交雑により生まれた新品種で、台茶12号とも呼ばれます。実験ナンバー「2027」でピンとくる方は、かなりの台湾茶通に間違いありません。

梅山茶区は、台湾の中でも製茶技術が高いことで知られます。他茶区からも製茶・焙煎を託されるほどです。しかし、梅山の専業焙煎師は断言します。「見た目には同じでも、気候風土が違えば茶葉の水分や繊維質は異なる。やはり自分は梅山の茶しか焙煎できない」

金萱という品種は、生育のばらつきが少なく、機械摘にも向いています。当店の梅山金萱茶は、手摘みにこだわり、しっかり旨みを湛えたものから選定しています。シーズンごとにテイスティングを行い、最も表情豊かな1ロットのみを入荷しています。

人工香料でむせ返るような味の金萱茶が広く出回っています。人工香料の識別法は阿里山高山金萱茶のページをご参照ください。でも、そもそも良品は香料でごまかす必要がありません。金萱は、特に中低海抜産で品質差が大きい品種です。専門店の力量が試されるお茶とも言ってよいでしょう。

当店は、台湾で茶葉鑑定を学んだ店主がセレクトしています。品質には自信があります。

お茶のデータ
商品名称 梅山金萱茶
うめやまきんせんちゃ
生産地 嘉義縣梅山郷
茶樹の品種 金萱
摘茶時期 2025年冬茶:11月中旬
茶園の海抜 800m~1000m
発酵度 軽~中発酵
烘焙程度 強めの軽焙火
推奨茶器 磁器または陶土製の茶壺・急須、蓋碗、マグカップ、グラス
茶葉の分量 茶壺・急須・蓋碗 → 5分の1
マグカップ、グラス → スプーン0.5杯
お湯の温度 95℃前後
時間の目安
(95℃)
茶壺、急須 → 40秒
蓋碗、マグカップ、グラス → 蓋をして45秒
(2煎目 -10秒、以降 +15秒ずつ)
梅山金萱茶の2つの楽しみ方

茶壺・急須で淹れる → 全ての茶器を充分温めてから、少し高い位置からお湯をゆっくり回しかけ、蓋をして蒸らします。茶杯に入っているお湯もかけてあげると、茶器の温度が下がらず、茶葉の開きがよくなります。

蓋碗で淹れる → 金萱は香り立ちがよく、蓋碗を使うと特徴がよく引き出せます。きれいに開く茶葉の形状からも品質の良さが確認できます。

ワンポイントアドバイス

ふくよかなコクと甘さで、金萱らしさを存分に味わわせてくれる梅山金萱茶。透明感と回甘で、高海抜ならではの品格を感じさせる阿里山高山金萱茶。個性の違いをお楽しみください。

よくある質問
金萱も熟成を楽しめますか?
金萱という品種は、たいへん熟成向きです。数年寝かせた樟樹湖高山金萱茶は、フルーツのような芳しさがあります。また、中海抜の代表格・梅山金萱茶は、時間とともに地に足のついたミルキーさが感じられるようになります。

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