たいわんこうざんちゃのみくらべセット

台湾高山茶のみくらべセット

3種類の高山茶が奏でる香味は、それぞれに個性が異なりながらも、どこかで響き合っています。
今の季節だからこそ、その違いをいちばん繊細に感じられるのかもしれません。

どうぞご賞味ください。

店主コメント

A:武陵茶区(2200m)
予熱した茶器に茶葉を入れると、贈答用の果物のように、瑞々しい香りが立ち上がります。
口に含むと、ネクターのようなとろみと、複合的な甘みが重なり合って広がっていくようです。
さすがは、標高2000mを越える高冷茶。きめ細かい質感とともに、潤いを帯びた余韻が長く続き、茶液が冷めてくると、柑橘を思わせる爽やかな風味が顔をのぞかせます。
一杯の中に、様々なストーリーが詰まっています。

B:翠峰茶区(1700m)
最初の印象は、ミルキーな濃厚さ。
そこに、木質香と呼ばれる針葉樹林のような清涼感が調和し、まるで森の中で深呼吸をしているように安らぎます。
甘さと清涼感の対比が美しく、口の中で、自然の息吹が静かに広がっていきます。

C:杉林渓茶区(1600m)
ジャスミンの花のようにやさしく、清らかな印象の香りです。
透明感のある味わいの中から、茶葉本来の甘みがまっすぐに伝わってきます。
引き際は凛として、パイナップルを思わせるジューシーな余韻が軽やかに残ります。
(2025年10月25日発売)

お茶のデータ
商品名称 台湾高山茶のみくらべセット
たいわんこうざんちゃのみくらべセット
生産地 A:武陵茶区、B:翠峰茶区、C:杉林渓茶区
茶樹の品種 青心烏龍
摘茶時期 2025年春茶:4月中旬~5月中旬
茶園の海抜 上記参照
発酵度 軽発酵(15-25%)
烘焙程度 軽焙火(二次火)
推奨茶器 陶土製の茶壺・急須、蓋碗、マグカップ、グラス
茶葉の分量 茶壺・急須・蓋碗→4分の1弱
マグカップ、グラス→スプーン0.5杯
お湯の温度 95℃前後
時間の目安
(95℃)
茶壺、急須→45秒
蓋碗、マグカップ→蓋をして50秒
(2煎目-5秒、以降+10秒ずつ)
高山茶のみくらべセットの2つの楽しみ方

95℃の熱湯で淹れる → 全ての茶器を充分温めてから、少し高い位置からお湯をゆっくり回しかけ、蓋をして蒸らします。茶杯に入っているお湯もかけてあげると、茶器の温度が下がらず、茶葉の開きがよくなります。

マグカップで淹れる → 先に熱湯でカップを1分以上温めておきましょう。淹れるときは皿などで蓋をすると、茶葉がよく蒸れて香りがアップします。

ワンポイントアドバイス

高山茶の選び方は、こちらのコラムをご参照ください。→「高山茶の美味しさの秘密