とうちょううーろんちゃ・くらだしろうちゃ

凍頂烏龍茶・存期8年蔵出し老茶#4

凍頂烏龍茶に新たな生命が吹き込まれました。

2010年冬茶の凍頂烏龍茶~清香です。あまりに素晴らしい出来だったので、経過観察しようと一部を残しました。3年目には枝葉に赤みが伺えるようになって、滋味にも枯れた風合いが出てきました。そして8年目、新茶とは明らかに異なる魅力を確信したところで火を入れ直しました。

店主レポート

2010年冬の凍頂烏龍茶に新たな生命が吹き込まれました。8年の時の重みに反して口当たりはしっとり 柔らかく、ミントティーのような清涼感が後を引きます。乾きかけの茶杯に漂う濃密な熟果香がやみつきになります。老茶ファンはもちろん、軽焙煎が好きな方にとっても感動の体験となることでしょう。
追記:2019年3月完売、次回作にご期待ください

完売しました
お気に入りに登録

新作に込めた愛情
待つほどにいっそう大きく膨らみました

熟成茶は2~3年で変化が見えるものもあれば、10年以上かかるものもあります。前作よりも熟成に時間を要した原因は、茶葉が球形で表面積が小さいことと、元々の含水率が低かったためです。しかし、時間がかかった分だけ授かった恩恵も大きいくなります。舌触りはたいへん柔らかく、お湯を注ぐと湯気が横にゆらゆらなびきくほどです。茶湯が濃密な証です。

出荷前には最終焙煎を行います。茶葉の活性をよみがえらせ、品質を固定化するためです。活性とは、味と香りにメリハリがあり、茶葉が生き生きしている状態を指す用語です。

台湾茶をどのように焙煎するかは、新茶ですと、茶葉の発酵具合に応じて自ずと決まってきます。焙煎職人に求められる才能は、焙煎テクニックではなく、鑑定力だと言われるゆえんです。ただし十分に後発酵させた茶葉は例外です。軽めに火を入れても、強めに火を入れても、茶葉への負担が少なく焙煎することができます。

ではこの茶葉をどう仕上げるか。私は中焙煎が良いと判断しました。老茶の魅力である陳味は、ある程度の焙煎度があって初めて感じられるからです。陳味は万人受けする風味とは言いませんが、台湾茶が好きな方であれば魅力を共感できる郷愁ただよう風合いです。陳味は焙煎技術によって引き出せるものではありません。茶葉の熟成をじっと待つことで醸し出されるものです。

お茶の長期保存に抵抗がある人もいるでしょう。私も何でも寝かせろとは言いません。ただ、滋味がきちんと筋が通った茶葉という条件付きで、劣化の心配はいらないし、熟成により独特の風合いが宿ることは事実です。逆に、一度劣化に向かってしまった茶葉は、誰がどう処理しても復活はできません。焙煎は復活とか延命とか後ろ向きの目的で行うものではありません。台湾のお茶屋さんで老茶を目にしないのは、商売的にあまりに非効率だからです。フレッシュな新茶なら数ヶ月でさばけるのに、良化する保証もない茶葉を年単位で保管しようとは誰も考えません。

5年ぶりに完成した蔵出し老茶は、これから美味しさが深まっていきます。小さな茶器で、一口ずつ味わってお召し上がりください。この8年で口当たりはますます柔らかくなり、ミントティーのような清涼感が後を引きます。飲み干した茶杯に漂う熟果香がやみつきになります。老茶ファンはもちろん、軽焙煎が好きな方にも衝撃の体験となることでしょう。

お茶のデータ
商品名称 凍頂烏龍茶・存期8年蔵出し老茶#4
とうちょううーろんちゃ・くらだしろうちゃ
生産地 南投縣鹿谷郷
茶樹の品種 青心烏龍
摘茶時期 2010年冬茶
茶園の海抜 800m
発酵度 中発酵+後発酵
烘焙程度 中焙煎(二次火)
推奨茶器 陶土製の茶壺・急須、マグカップ、グラス
茶葉の分量 茶壺 → 4分の1弱
マグカップ、グラス → スプーン0.5杯
お湯の温度 95℃前後
時間の目安
(95℃)
茶壺、急須 → 60秒
テイスティングカップ → 蓋をして70秒
(2煎目 -5秒、以降 +10秒ずつ)
凍頂烏龍茶・存期8年蔵出し老茶#4の2つの楽しみ方

茶壺で淹れる → 全ての茶器を充分温めてから、お湯をゆっくり回しかけ、蓋をして蒸らします。茶杯に入っているお湯もかけてあげると、茶器の温度が下がらず、茶葉の開きがよくなります。

テイスティングカップで淹れる → 後発酵による茶葉の成熟を理解するのにはテイスティングカップがよいでしょう。性格の似た茶葉と同時に淹れてみましょう。

ワンポイントアドバイス

正しい老茶を売ってるかどうかでお店の良し悪しが判断できます。