たいわんじゃすみんちゃ
台湾ジャスミン茶
ジャスミン茶なんてどれも一緒でしょ?
いいえ、全然違います。
春は茶葉にこだわり、夏はジャスミンの花にこだわり。とことん手間をかけて、香りだけでない、お茶として美味しいジャスミン茶を作りました。
文山包種茶ベースは日本人の味覚にぴったり。冬はホット、夏はアイスティーとして一年中常備したいお茶です。
店主のコメント
【2023-24Lot】新茶のフレッシュさと輪郭のある香気が両立しています。これからの季節、心をパッと晴れやかにしてくれます。夏はアイスティーにも。熟成につれて滋味と香気が融合していき、甜蜜度が高まっていきます。専門店がこだわり抜いた台湾ジャスミン茶をお楽しみください。(2023-8-29完売。次回入荷は2023年冬ごろ)
年に1度だから
台湾茶専門店が思いっきり贅沢に作りました!
ジャスミン茶のベースは緑茶が一般的ですが、当店は坪林産文山包種茶を使います。淹れた時に引き立つのは、文山包種茶の上品な美味しさと清らかなジャスミンの香りです。
かつてはシーズンオフの緑茶がジャスミン茶用にあてられていました。しかし中国産のジャスミン茶が台湾市場に流入すると、台湾産は価格面で対抗できなくなりました。
そこで考えたのが、台湾特産の文山包種茶を用いる方法です。茶葉そのものに清々しい花の香りを備えた文山包種茶は、くせが無く、熱湯でも苦味が突出しません。台湾産のジャスミン茶は、戦後故郷を懐かしむ大陸出身者から人気に火がつき、ほどなく台湾全土で愛されるようになりました。
大きく膨らんだジャスミンのつぼみを一つひとつ摘み集めます。夕方~夜になると自然開花し、香気を放ち始めます。ジャスミンの香気が最高潮に達したら、花と茶葉をミルフィーユ状に積み重ねていきます。花の香りを上下の茶葉に吸着させたら、花を取り除き、茶葉を乾燥させます。この一連の工程を薫香と呼びます。
薫香は1回では終わりません。茶葉に負担をかけないよう数日間休ませて、同じ工程を6回ほどくり返します。人工香料ならスプレーを吹きかけるだけで完了する作業が、真面目にジャスミン茶を作ろうとすると1ヶ月もかかってしまいます。
本物のジャスミン茶は、包種茶の天然の花香とジャスミンの相乗効果によってこの上ないハーモニーを醸し出します。
当店のジャスミン茶の2つの秘密
1つ目は茶葉です。文山包種茶ベースと書きましたが、実は新芽を多く含んだ緑茶を少しだけ加えています。これにより、まろやかさの中にスッキリ感を立たせています。
2つめ秘密は最後の工程にあります。夏の最盛期のジャスミンの香りを移した後、一度真空状態で寝かせます。そして秋口、少量のキンモクセイで薫香を行います。キンモクセイの香りは茶葉には残りませんが、これが隠れた名脇役なのです。甘く爽やかなジャスミンの香気をきゅっと引き締めてくれます。
ふたを開けた瞬間、ふわっと届くジャスミンの香りにホッと癒やされます。口や胃の油分をさっぱり流してくれるので、ファストフードや中華料理、ステーキとも相性抜群。台湾では蒸し魚料理にもジャスミン茶を使います。氷砂糖や蜂蜜を加えても美味しいです。
目覚めの1杯は、身体がシャキッとしてすがすがしい気分で一日を過ごせます。リラックスタイムには自然の香りを愛でながらお召し上がりください。心地よい眠りへと導いてくれます。
当店のジャスミン茶を飲んだらもう戻れなくなります。専門店がこだわり抜いた台湾ジャスミン茶で、心も身体も癒されてください。
お茶のデータ
商品名称 | 台湾ジャスミン茶 たいわんじゃすみんちゃ |
生産地 | 包種茶:台北縣坪林郷 茉莉花:彰化縣花壇郷 |
茶樹の品種 | 青心烏龍 |
摘茶時期 | 茶葉:4月上旬 薫花:6~8月 |
茶園の海抜 | 600m~700m |
発酵度 | 軽発酵(15%) |
烘焙程度 | - |
推奨茶器 | 磁器製の茶壺・急須、蓋碗、マグカップ、グラス |
茶葉の分量 | 茶壺・急須・蓋碗 → 6分の1 マグカップ、グラス → スプーン0.5杯 |
お湯の温度 | 80~100℃前後 |
時間の目安 (95℃) |
茶壺、急須 → 15秒 蓋碗、マグカップ、グラス → 蓋をして20秒 (2煎目 -5秒、以降 +10秒ずつ) |
台湾ジャスミン茶の3つの楽しみ方
熱湯でサッと淹れる → 香りが最も引き立ちます。15~20秒間、蓋をして蒸らします。茶海(ピッチャー)に一気に移すと、包種茶とジャスミンの香りがよく立ちます。よい茶葉は苦くなりません。
少し冷ました湯で淹れる → 香気が丸みを帯び、とろりとした舌触りになります。包種茶特有の優雅な旨みも楽しめます。蓋をして香りを閉じ込めるよう抽出します。
グラスを使う → 透明なグラスもおすすめ。ジャスミンの花が混じっていたらラッキー。気分が和みます。
ワンポイントアドバイス
紅茶用ティーポットにも向いています。夏場は水出しアイスティーもおすすめ。水1リットルに対して茶葉5gが適量です。