みいしゃんこうちゃ・さんきょうちゃく

蜜香紅茶・三峡茶区

台湾緑茶の郷で特別な手摘紅茶を入手しました。ある条件が満たされた時に作られる、春一番の紅茶です。

台湾のお茶は、香りだけでなく、舌とのどで味わうものだと再認識されられます。衝撃の美味しさをご堪能ください。

店主のコメント

金芽が輝きを放ちます。ベリー系の凝縮味とフレッシュミントの爽やかさが特徴。甘く、舌の上で転がしたくなる柔らかい茶湯です。透明感のある茶湯からは想像できないほど安定したボディで、煎を重ねてもブレません。レアチーズケーキとの相性は最高でした。

ある条件の時にだけ作られる蜜香紅茶
実は店主も初めて口にしました

明前碧螺春で知られる三峡茶区は、紅茶の産地としても有名です。今でこそ各地で手摘紅茶がブランド化されていますが、三峡でははるか昔から手摘紅茶を作り続けてきました。手摘紅茶は通常緑茶シーズンが終わってから作られます。しかし今年は、春先にも紅茶が作られました。なぜでしょう。

まれにみる良質な原料茶が集まったからです。

生産者側の視点で紅茶を考える

紅茶を作る生産者の立場で考えてみましょう。夏の三峡紅茶は常に一定の需要があります。破格の輸入紅茶に屈することなく、三峡紅茶は製茶コストが適正に反映された価格で取引されています。作り手にとって紅茶は規格化しやすく、原料さえよければ品質のばらつきもできにくいため扱いやすいのです。

一方、紅茶は半発酵茶のような個性は打ち出しにくいす。夏に作られる台湾紅茶は、出荷前に半年以上寝かせて風味を落ち着かせます。その間に個性を失うケースが多々あります。

春に膨らむ需要と価格

春先の明前碧螺春は、小さい新芽を摘み集めるためコストがかかります。それゆえ、春一番の明前碧螺春は高値で取引されます。とはいえ、どんなに質が良くても価格が2倍3倍に跳ね上がることはありません。

今ここに、素晴らしい茶青が集まったとしましょう。製茶場はどう考えますか。明前碧螺春に仕立てしまっては惜しいと感じるはずです。

明前碧螺春としては間違いなく高評価でしょう。でも全体の中では埋もれてしまい特別感をアピールできません。そこで、普段春には作らない紅茶で差別化を図ろうと考えたのです。

そんな特別な手摘紅茶を入手しました。三峡で最も早く摘まれた紅茶です。

いきいきした新茶も良し、1~2年寝かせても良し。どちらがお好みですか?

のみくらべは軽い熟成の東方美人がおすすめです。2017年Lotはいかがでしょう?

お茶のデータ
商品名称 蜜香紅茶・三峡茶区
みいしゃんこうちゃ・さんきょうちゃく
生産地 台北縣三峡鎮
茶樹の品種 黄柑
摘茶時期 2021年明前茶:3月下旬
茶園の海抜 200〜300m
発酵度 全発酵(100%)
烘焙程度
推奨茶器 磁器製の茶壺・急須、蓋碗、紅茶用ポット、マグカップ、グラス
茶葉の分量 茶壺・急須・蓋碗 → 5分の1弱
マグカップ、グラス → スプーン1杯
お湯の温度 95~100℃前後
時間の目安
(95℃)
茶壺、急須 → 50秒
蓋碗、紅茶用ポット、マグカップ → 蓋をして60秒
(2煎目 -10秒、以降 +20秒ずつ)
蜜香紅茶・三峡茶区の2つの楽しみ方

100度の熱湯で淹れる → 香りを楽しむならこの方法が一番です。苦味が出る心配はありません。他産地の紅茶と同じ要領で、茶器を十分に温めてから淹れてください。

95度の湯で淹れる → 火を止めて泡が消えるくらいの水温です。濃く淹れるとより上品な甘みが引き出され、牛乳との相性が増します。

ワンポイントアドバイス

一般的な紅茶よりもはるかに煎が続きます。味の移ろいをお楽しみください。