読む台湾茶

旧茶のたのしみ④旧茶をもっと楽しむヒント集

2020/3/25 更新

新茶と旧茶の違いを五感で体感できたことと思います。最後に、旧茶の理解を深めるためにヒントを5つ挙げておきます。

1.新茶と旧茶を同時に淹れる

新茶ばかり飲んでいても、旧茶ばかり飲んでいても、両者の魅力には気づきにくいものです。本当の好みを探る意味でも、はじめだけでも新茶と旧茶と同時に淹れることをおすすめします。新茶のほうが絶対に美味しいと思っていても、公平に比較してみると、実は旧茶が好きだったというケースはよくあります。

2.高めの水温で魅力を引き出す

旧茶は新茶よりも安定度があり、ゆっくり茶葉が開きます。そのため、心持ち高温のお湯を使うと美味しさを引き出しやすくなります。また旧茶は新茶よりも回数が多く楽しめます。新茶の抽出は先行逃げ切り型で、旧茶は好位追走と覚えておきましょう。

3.旧茶は冷めかけが美味しい

良質な旧茶は冷めるほどに味が深まります。熱々の時には広がるように発散する香りは、温度が下がるにつれて茶湯の一滴一滴に包み込まれていきます。日中に大きく花びらを開いたチューリップの花が、陽が傾くとゆっくり口を閉じていくイメージです。茶湯の密度が高まることで、舌ざわりがとろっと感じるようになります。

4.新茶と旧茶、どっちが高級?

新茶には新茶にしかない個性が、旧茶には旧茶にしかない個性があります。どちらにより魅力を感じるかは、飲む人次第です。台湾ではよく「春茶は冬に飲め、冬茶は春に飲め」と言います。台湾人はいくらか熟成したお茶を好む人が多いです。品質面では、元々の茶葉の品質がたいへん重要です。時間とともに良いお茶はもっと良く、わるいお茶はもっとわるくなっていきます。

5.茶葉の保管方法は?

日の当たらないところで未開封のまま常温保存してください。文山包種茶のように表面積が大きいお茶は6ヶ月、球型のものは1年くらいから旧茶の風合いが出てきます。おすすめは2袋買って1袋はすぐに開封、もう1袋はそのまま保存しておきます。忘れた頃に開封するくらいの気でも大丈夫です。

台湾茶の楽しみの半分は新茶に、もう半分は旧茶に

朝と晩、家とオフィス、集中したい時とリラックスしたい時など。どのようなシチューションが新茶に向いているか、もしくは旧茶に向いているかを考えて実践してみましょう。新茶と旧茶の使い分けがマスターできると、台湾茶のレパートリーが何倍にも広がります。そして、あなたも上級者の仲間入りです。

人気コラム・読む台湾茶